Rider’s Digestへようこそ。Horseの舞台裏と、インディーのブラウザをゼロから作るリアルをお届けしています
Horseユーザーの皆さん、こんにちは。Horse Browser作りをいったん休んで、Ellyの母国イギリスで待望の休暇を過ごしてから1週間が経ちました。旅を振り返りながら、道中で刺激を受けたことをいくつかシェアしたいと思います。
ラヴェルこそはすべて

最初に向かったのはジョドレルバンク天文台。ラヴェル望遠鏡を見てきました。世界で3番目に大きな望遠鏡で、工学の見事な偉業です。しかも、Ellyが育った場所からすぐ近くにあります。この天文台は、ひとりの科学者Bernard Lovell卿の構想から生まれました。Charles Husband卿が設計したその望遠鏡は、1957年の完成以来、今も重要な天文学上の発見を続けています。
特に興味をひかれたのが、その建設の経緯です。建設中、工事費は予算を超過しました。膨らみ続けるコストは決算委員会(Public Accounts Committee)の調査に発展し、Lovellは投獄の危機にまでさらされたそうです。この望遠鏡も、その発見も、存在しなかったかもしれないと思うと、とんでもない話です。
ブラウザ作りを世界最大の望遠鏡と比べるなんて、ばかげて聞こえるかもしれません(どちらもエンジニアリングではありますが…種類がまるで違います!)。それでも、ジョドレルバンクの歴史からはたくさんの刺激をもらいました。どれほど見事なプロジェクトでも障害や批判にぶつかるものだと知るたびに、驚かされます。何かを作り上げるには、相当な粘り強さが必要なのです。
ネットの友だちにばったり

ロンドンには、世界有数の研究アーカイブや研究機関がたくさんあります。幸運にも私たちの滞在先は、フランシス・クリック研究所やウェルカム・コレクション、それに大英図書館と大英博物館のすぐ近くでした。大英博物館では、ロゼッタ・ストーンにも立ち寄りました。言語やコードの解読は、Pascalの大好物です。
ロンドンでは、Microsoft、Samsung、Appleのストアにも新製品を見に寄りました。そしてコヴェント・ガーデンのApple Storeにいたとき、最初期からのユーザーのひとり、@marcinignacさんが声をかけてくれたのです。この旅の中でも、本当に魔法のような瞬間でした。
夢見る尖塔の街

最後の目的地は、Ellyの母校であるオックスフォード大学です。ここはHorse Browserにとって特別な場所です。World Wide Webの発明者、Tim Berners-Lee卿が1970年代に学んだ場所だからです。彼は在学中に、最初のコンピュータを自作しました。そして1990年、CERNで働いていたときにWorld Wide Webを提案し、作り上げました。そのもともとの設計に思いを巡らせたことが、Horse Browserのナビゲーション方式であるトレイルをPascalが作るきっかけになりました。
オックスフォードでは、美しいボドリアン図書館のツアーにも参加しました。この図書館には1,300万冊を超える本が収められていて、今も英国とアイルランドで出版されるすべての資料を、1点残らず現物で受け入れ続けています。この物理的なアーカイブを支える段取りを思うと、オンラインでのリサーチの保存と整理の仕方を改善する理由が、ますます増えたように感じました。
ボドリアン図書館のツアーでは、書架と目録のしくみがどう発展してきたかも学びました。初期の鎖つき図書館では小口を手前に向けて本を並べる配架が使われ、小口に書かれた番号や小口に描かれた絵で、読者が本の中身をひと目で見分けられるようになっていました。この工夫を見て、私たちがトレイルで絵文字を独自の目録システムとして使っていることを思い出しました…。昔の図書館は、いいところに目をつけていたんですね!
それでは、またトレイルでお会いしましょう。
Pascal & Eleanor
